
サッカーの見方は1日で変えられる
木崎 伸也
東洋経済新報社 / 2010-05-12
この本について
サッカーを見ていると、「なんでここでパス?」「今の崩しって結局どう成立したの?」みたいな、小さなひっかかりが積み重なることがあります。戦術の言語は少しわかってきたつもりでも、急に全体がぼやけて見える瞬間があるというか、理屈を追うほど楽しさが薄まっていく感じもあるんですよね。 この本が助かるのは、理論を“盛りすぎない”視点をくれるところです。チェックポイントは山ほど出てくるのに、最後に「直感を失うと全体が見えない」とちゃんと回収してくれる。たとえば、ゲルト・ミュラーが左右どちらにも回転できるように反復していた話や、ロナウドのつま先シュートの話は、理屈だけでは説明しきれない動きの妙を思い出させてくれます。また、「ボールホルダーが上を向いてから周りが動く」といった具体的な観点は、試合を見るときの立ち止まりポイントを増やしてくれるので、見方が細かくなるのに息苦しくならないんです。 個人的には、初心者の直感を持ち続けることが一流の観戦者につながる、というくだりがいちばん刺さりました。経験を重ねるほど見えなくなるものがあるという感覚、仕事でもよくあるなと思います。 理屈も好きだけど、サッカーを“感覚で楽しむ自分”も失いたくない人に向いている一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの19%が集中しています。
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