
自分探しと楽しさについて (集英社新書)
森博嗣
集英社 / 2011-02-22
この本について
最近、やりたいことが見えてこないとか、楽しさがどこか他人任せになっている気がするとか、そんな小さなモヤモヤを抱えたまま毎日が進んでいくことがあります。頭では「自分の時間は有限だ」とわかっていても、結局いつもの道を歩いてしまう感じ。僕もよくそこに引っかかります。 森博嗣さんの『自分探しと楽しさについて』は、その行き詰まりを特別な方法で解決してくれるわけではありません。でも、読んでいると「自分が変わらない理由って、意外とシンプルかもしれない」と静かに気づかされます。たとえば、用意された“楽しさ”に慣れすぎて、自分から取りにいくという発想を忘れていたり。あるいは、行動の前に考えすぎて、結局動けずに終わっていたり。落ち葉を一枚ずつ拾うような、無駄に見える行為が心の回復や前進につながることもある、と言われると、ああ確かにと思えてきます。 もうひとつ、この本で印象的なのは「自分を見つめるより、他者をどう認めるかの方が大事」という視点です。自分が何者なのかをこねくり回すより、目の前の人や出来事との関わり方の方が、そのまま“自分”として立ち上がる。自己肯定以前に、そういう外側との接点のあり方を整えることが、大きなヒントになるんだと感じました。 じっくり深呼吸するように読みたい人向けです。特に、「何かを変えたいけど、派手な答えはいらない」という人には、静かに効いてきます。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの22%が集中しています。
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