
逆境に勝てる人 ―傷ついた自分をどう捉え直すか―
加藤 諦三
クリーク・アンド・リバー社 / 2014-12-19
この本について
人間関係で断れなかったり、少しのミスで一気に気持ちが沈んだり、誰かの何でもない一言が妙に刺さったり。頭では「気にしすぎかも」と分かっていても、体が勝手に反応してしまうことってありますよね。僕もそういう時期が長くて、理由の分からない不安に振り回されていました。 この本が効いたのは、立派な理論よりも「自分の解釈がどう自分を苦しめていたか」がすごく具体的に示されているところです。たとえば、過去の経験を勝手に一般化して未来を悲観してしまう癖とか、拒絶されるのが怖くて望まない行動を続けてしまう流れとか、身に覚えのある思考回路がそのまま言葉になっている感じがしました。そして、気分を変えるには考え方だけでなく行動も一緒に変える必要がある、とても当たり前だけど避け続けていたポイントを丁寧に突かれます。 もう一つ大きかったのは、「逆境」が特別な才能で乗り越えられるものではなく、視点の持ち方でかなり違ってくると教えてくれるところです。自分を責める癖が強いと、事実よりも“自分の解釈”が自分を傷つけてしまう。この流れに気づくだけでも、少し呼吸が戻りました。 自分の弱さを責め続けてしまう人、自信のなさをごまかすために無理をしてしまう人に、静かに刺さる本です。
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多くの読者は第10章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの17%が集中しています。
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