
指先からソーダ (河出文庫)
山崎ナオコーラ
河出書房新社 / 2010-08-04
この本について
恋愛でも人間関係でも、「これって正しい距離感なんだっけ」と迷うことが多いなと思います。相手の気持ちを測ろうとして疲れたり、未来のメリットばかり気にして、本当はもっと目の前の瞬間を味わいたかったはずなのに…と後から気づいたり。私自身もその迷いの中で、この本の言葉に救われたところがありました。 『指先からソーダ』が効いてくるのは、関係を“成果”で判断してしまう癖を、そっとほぐしてくれるところです。相手のクールさにしょげていた自分が、「それでも好きだ」と思える余白を思い出せたり、良い悪いでは割り切れない気持ちの混ざり方を「それでいい」と言われたような感覚になったりします。恋愛を計算で語るのではなく、一瞬の触れ合いを重ねるものとして捉え直す視点も、個人的にはかなり刺さりました。 また、男女どちらの目線にも寄りかからないまま、二人の間に漂う空気をちゃんと”ひとつの世界”として扱ってくれるので、自分の感じている曖昧さや矛盾がそのまま肯定される感じがあります。失恋の痛さでさえ「何にもならないものじゃない」と言われると、少し呼吸がしやすくなるんですよね。 「恋愛をうまくやろうとすると、かえって自分がわからなくなる」と感じている人には、特に響くと思います。
読書インサイト
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多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの24%が集中しています。
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