
「会社を変える」人材開発~プロのノウハウと実践~ (光文社新書)
香本 裕世 and 柴田 昌治
この本について
人材開発まわりの仕事をしていると、「研修って本当に意味あるのか…」「現場と人事の距離が縮まらない…」「自己啓発を支援したいけど、制度づくりでいつも手が止まる…」みたいなモヤモヤが無限ループすることがあります。自分もずっとそうで、正解が見えないまま担当者として走り続けてきました。 この本は、そのモヤモヤを魔法みたいに消してくれるわけではないのですが、現場と個人のリアルに即した“手触りのある視点”をくれる一冊でした。たとえば、自己啓発支援を一件ずつ審査して金銭支援する話は、制度というより「意欲のある個人にちゃんと光を当てるにはどうすべきか」を突き詰めた試行錯誤の記録として読むと腹落ちします。また、人材開発部門が現場に出て問題を拾いに行く姿勢についても、「それができないならアウトソーシングのほうがいい」という厳しめの言い切りが、逆に現場との関係をどう立て直すか考えるきっかけになりました。さらに、OJTの定義をここまで具体的に言語化してくれる本は意外と少なく、なんとなくの “OJTごっこ” と本来の育成行動がどれだけ違うかを再確認できます。 特に、制度づくりや研修企画の前に「個人支援」を軸に置き直したい人には刺さる内容です。現場を変えたいのに、どこから手をつければいいのかわからないとき、肩に力を入れすぎずに読み返したくなる本でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの37%が集中しています。
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