
グロービスMBA組織と人材マネジメント
グロービス経営大学院 and 佐藤 剛
ダイヤモンド社 / 2007-12-13
この本について
マネジメントって、結局どこから手をつければいいのか分からなくなることがあります。トップダウンが正しいのか、現場に任せるべきなのか、人を「資源」と割り切ると違和感があるけれど、感情だけで語るのも違う。そのあいだで揺れ続けている人は多いと思います。僕もまさにそのひとりでした。 この本が助かったのは、抽象的な理論ではなく「現場で起きている迷い」に直接触れてくれるところです。例えば、おみこし経営の話を読むと、日本の職場で意思決定がなぜああいう流れになるのかが腑に落ちてきますし、感情が思考を左右する前提を置いたうえで制度や構造を考える重要性も、経験と結びついて理解できます。また、評価や報酬の仕組みが文化そのものを変える力を持つという指摘は、組織づくりを「雰囲気の話」だけで終わらせない視点をくれました。 全体を通して感じるのは、企業が共同体的な側面を持つ現実を無視しない姿勢です。効率と人間らしさのどちらにも偏らず、どう折り合いをつけるかを考えるための材料が揃っているので、制度や戦略を“人が動く形”に落とし込むイメージが持てるようになります。 マネジャーとして正解を探すのではなく、より良い判断のための土台を整えたい人に刺さる本だと思います。
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ハイライト密度
多くの読者は第6章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの16%が集中しています。
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