
物語 ラテン・アメリカの歴史 未来の大陸 (中公新書)
増田義郎
世界思想社 / 1998-09
この本について
仕事や日常で「背景を知らないまま、目の前の出来事だけで判断してしまうこと」ってありませんか。国際ニュースを見ても、なぜそんな動きになるのか腑に落ちないまま流してしまう……自分もずっとそんな感じでした。 この本が面白いのは、ラテン・アメリカの現在にある混乱や不信感、さらには反米感情まで、すべてが“その場の出来事”ではなく、何百年も積み重なった構造から生まれていると淡々と示してくれるところです。たとえば、カウディーヨが私兵で政権を奪い合っていた時代の名残が、今の縁故主義や汚職につながっている話は、単なる歴史ではなく「人間の組織は一度クセがつくと抜けないんだな」と、自分の働く環境にも重ねてしまいました。また、イギリスとアメリカが中南米へどう関わってきたかを見ていくと、外交のニュースを読むときの“地図の見え方”がまったく変わります。 さらに、アステカやインカの世界観や統治方法が、いま目にする文化や価値観の奥にどう生き残っているのかが描かれていて、「一国だけを見ても全体像にはたどり着けない」という視点を自然と身につけられます。いまの状況を相対化したい人にはかなり刺さると思います。 歴史を知りたいというより、「世界のニュースを自分の言葉で理解できるようになりたい」人に向いている一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの29%が集中しています。
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