
未来をつくるグロースマーケティング
櫻庭誠司
クロスメディア・パブリッシング(インプレス) / 2022-10-28
この本について
仕事で数字を追っていると、「KPIは改善しているのに、なぜか事業が前に進んでいる感じがしない」というモヤモヤが出てきませんか。ツールを入れてデータも取っているつもりなのに、現場が動かない。部分的な改善ばかりで、肝心の利益につながらない。自分も同じ壁に何度もぶつかってきました。 『未来をつくるグロースマーケティング』は、そのモヤモヤの正体を「事業の全体最適が欠けている状態」として丁寧にほどいてくれます。特に刺さったのは、利益から逆算してボトルネックを特定するという発想と、データドリブンを“ツール導入”ではなく“組織の意思決定の土台”として扱っている点です。住友生命や運送会社の事例のように、データの活用で事業の構造そのものを変えていくプロセスが具体的に描かれていて、現場に落とし込みやすいのもありがたかったです。 また、目先のCVRに意識が吸われてしまう流れを断ち切り、最終収益を軸に考え続ける重要性が繰り返し語られていて、「自分はいま正しい問いを立てているのか」と立ち止まるきっかけにもなりました。ミッションやビジョンとデータを結びつける視点も、個人的にはかなり新鮮でした。 部分最適に疲れてきた人、現場と経営のあいだで迷い続けている人には、特に静かに効いてくる本だと思います。
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多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの29%が集中しています。
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