
呪いと日本人 (角川ソフィア文庫)
小松 和彦
KADOKAWA
この本について
人間関係で妙に疲れたり、職場の空気が重く感じたり、理由のわからない“不調”にとまどうことってありますよね。自分の問題なのか、環境のせいなのかもよくわからないまま、ただモヤモヤだけが積もっていく感じ。僕もよくそこで足が止まっていました。 『呪いと日本人』を読むと、そのモヤモヤに別の角度から説明がつくようになります。たとえば「ケガレは外部からやってくる」という考え方に触れると、自分だけの問題として抱え込んでいたものが、じつは社会や集団の構造から生まれる“流れ弾”みたいなものだったのかもしれないと気づきます。また、出世する人には必ず誰かの怨念がつきまとうという話は、職場で理不尽な感情を向けられたときの説明にもなる。善悪ではなく、仕組みとしてそういうものがある、と知るだけで少し呼吸がしやすくなりました。 さらに、昔の人々が「ケガレを見える形にする工夫」を続けてきたという部分は、現代の“空気を読ませる仕組み”とか“スケープゴート”にそのままつながっていて、今いるコミュニティの動きが急に立体的に見えてきます。自分がどこで無意識に巻き込まれているのか、距離の取り方まで変わってくる感覚があります。 社会の中で自分の感情がどこから来るのか整理できずにいる人に、とても静かに刺さる本です。
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ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの23%が集中しています。
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