
国をつくるという仕事
西水美恵子
英治出版 / 2009-04-07
この本について
仕事でも生活でも、人を動かす場面が増えるほど、「結局どうすればいいんだろう」と立ち止まることがあります。知識としてのリーダー論は読んできたつもりでも、現場で迷うと急に自信がなくなる。相手を尊重したい気持ちと、結果を出さなきゃという焦りのあいだで揺れる。そんなモヤモヤを抱えたまま進んでいる人は多いと思います。 『国をつくるという仕事』は、そんな迷いに“視点の置き場所”をくれる本でした。たとえば作者が何度も語る「共感から始まるリーダーシップ」は、きれいごとではなく、教育制度の腐敗や洪水後の混乱と向き合う現場で磨かれた実感です。頭の理解だけでなく、心に確信を持って動く人は、言動がズレないから人がついてくる。この当たり前のようで難しい話が、具体的な人名やエピソードと一緒に語られ、腑に落ちる瞬間が多いです。また「何をするかより、どう捉えるか」という一文は、日々の仕事にもそのまま持ち帰れる視点でした。 大きな世界の話に見えて、実際は自分の小さな現場と地続き。権力を使うのではなく、手放すから本当の力が生まれる。うまくいかない時ほど大切にしたい考え方です。立場に関係なく、「人を動かす前にまず自分の姿勢を整えたい人」には特に刺さる一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの56%が集中しています。
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