
破天荒フェニックス オンデーズ再生物語 (NewsPicks Book)
田中修治
幻冬舎 / 2019-11-18
この本について
仕事で決断するたびに「慎重すぎる」「強引すぎる」と両方向から言われて、正直どこに基準を置けばいいのか分からなくなる時があります。チームの不満も、放っておくとただのノイズに見える一方で、全部聞いていると身動きが取れなくなる。そんな“経営でも現場でも起こる板挟み”に、じわっと効いてくるのが『破天荒フェニックス』でした。 この本が面白いのは、きれいごとの経営論ではなく、感情の衝突や裏切り、判断のミスも丸ごと描いているところです。特に「任せる」と「ほったらかす」は違うというくだりは、自分のチーム運営にもそのまま刺さりました。人の不満を“改善したいという期待の裏返し”として捉える視点も、現場の空気が重くなった時の支えになります。それに、どれだけ議論が割れても「まず結果を出す」という姿勢が、行き詰まった時の一歩目を強くしてくれる感覚がありました。 派手に鼓舞するタイプの本ではないけれど、迷ったり揺れたりしながら前に進もうとする人間臭さが詰まっていて、読み終わったあと「自分ももう少しだけやれるかも」と思える一冊です。特に、組織の中で判断を任されている人にはしっかり届くと思います。
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