
上司になってはいけない人たち (PHPビジネス新書)
本田 有明
PHP研究所 / 2014-06-06
この本について
上に立つ人を見ていると、「なんであの態度で部下がついてくると思えるんだろう」とか、「自分がもし同じ立場になったら何を大事にすればいいんだろう」と、じわっと不安になることがあります。結局のところ、成果とかスキルよりも、人との向き合い方でつまずく場面のほうが多い気がします。僕自身も、部下や後輩との距離感に迷うことが増えて、答えを探していました。 『上司になってはいけない人たち』は、派手な成功論ではなく、現場で起きる“ずれ”に丁寧に光を当ててくれる本でした。たとえば、話す力より聞く力を上げること。その背景には、相手を否定から入るのか、賛成を探しにいくのかという態度の違いがある、という指摘があって、これは日々の会話でもすぐ実感できる部分です。また、ビジョンや調整力のようなスキルよりも、「部下のめんどうを見る覚悟」と「自分の仕事への誇り」が土台になるという視点は、管理職を遠いものとして見ていた自分にはかなりリアルでした。さらに、職場に潜む“変えたほうがいい古いやり方”に気づけるかどうか、という話も刺さりました。静かな職場ほど不満が溜まっている、という一文は耳が痛いですが、思い当たる人は多いはずです。 上司として振る舞うかどうかに関係なく、「人を動かす前に、自分はどうあるべきか」を考えたい人に向いている一冊です。自分にとっても、理想論ではなく現実の職場で使える視点をくれた本でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第6章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの27%が集中しています。
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