
NHK「100分de名著」ブックス バートランド・ラッセル 幸福論 競争、疲れ、ねたみから解き放たれるために
小川 仁志
NHK出版 / 202103
この本について
最近、比べたくないのに比べてしまうとか、考えても仕方ないことを寝る前まで引きずってしまうとか、そんな自分の癖にうんざりすることが多いんですよね。意志が弱いわけでもないのに、気づけば疲れていて、心の余裕がなくなっていく感じ。僕もそこから抜け出したくて、この本を手に取りました。 読んでみて効いたのは、まず「退屈に耐える力」という視点です。ラッセルは刺激を求め続けると味覚が壊れるみたいに心が荒れると言っていて、ああ、SNSを無限に触ってしまうときのあの感じはこれだなと妙にしっくりきました。それから「ねたみは比較から生まれる」という指摘。誰かが得してるように見えると心がざわつくけれど、それは相手が原因じゃなく、自分が“関係”で物を見る癖のせいなんだと気づけたのは大きかったです。そして、考えすぎて疲れる問題に対しては、「考えるべきときに十分に考え、それ以外は手放す」という意識の訓練の話が、思った以上に現実的でした。 競争や評価に振り回されがちな人ほど、この本の落ち着いた視点がよく効くと思います。煽るような解決じゃなくて、日常のクセを一段下がって見直すための小さな足場をくれる本です。
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多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの30%が集中しています。
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