
ビジネスエリートのための!リベラルアーツ 哲学 【21st Century Liberal Arts】
小川 仁志
この本について
仕事で判断を求められる場面って、情報はあるのに芯がつかめないまま時間だけが過ぎていくことが多いですよね。自分でも考えているつもりなのに、「なぜ?」を繰り返していくと途中で迷子になる。そもそも、何を基準に考えればいいのかが分からなくなる。僕も同じように悩んでいて、そのとき手元にあったのがこの本でした。 この本が効いたのは、まず「物事の純粋な姿を見出す」ための姿勢を丁寧に示してくれるところでした。現象学やソクラテスの態度が難しい概念としてではなく、目の前の問題を一度分解して、思い込みを外して見るための“手つき”として紹介されているのがありがたかったです。コップをどう使うか、という一見小さな例が、構造を意識して考える練習になっていく感覚があります。 もう一つは、「いい質問とは何か」を通して、自分の思考の癖が見えてくるところ。相手から答えを引き出す問いは、そのまま自分に向けることもできて、問題にぶち当たったときに強固なシステムに頼るのではなく、自分の頭で丁寧に吟味する時間を取り戻すきっかけになりました。最大多数の最大幸福や倫理の話も、遠い世界の話ではなく、判断に迷ったときの視点の一つとして自然に入ってきます。 「考える力をもう一段深くしたいけれど、哲学書はハードルが高い」という人には特に刺さる一冊だと思います。僕自身、派手な答えは出ないけれど、思考の末にたどり着く静かな納得感を久しぶりに感じました。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの95%が集中しています。
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