
人生が変わる哲学の教室 (中経出版)
小川 仁志
KADOKAWA / 2010-05
この本について
最近、ふとした瞬間に「このまま毎日が流れていって大丈夫なんだろうか」と落ち着かなくなることがあります。やりたいことがないわけじゃないのに、時間に追われているような、逆に止まっているような、不思議な感覚です。そんなときに限って、死とか人生の終わりみたいな重たいテーマが頭をよぎったりします。 この本は、そういうモヤモヤを一気に解決してくれるわけではありません。でも、死をどう捉えるかという視点から、生き方を少し整理するヒントをくれます。たとえば、死を「不安」ではなく「前提」として扱うと、生きる時間の有限さがただのプレッシャーではなく、選び方の基準に変わっていきます。哲学者たちが考えてきた「死との距離感」を知ることで、自分の焦りがどこから来ているのか、少し輪郭がはっきりしてくる感じがあります。 さらに、自己実現って大げさな言葉に聞こえるけれど、結局は「今日、自分がどうありたいか」を考える場なんだな、と腑に落ちる瞬間がありました。人生を無駄にしたくないという気持ちも、追い立てるものではなく、行動の方向を決めるための材料になるだけ。そう思えるだけで、ちょっと体が軽くなります。 自分の時間の使い方に迷っている人、前に進みたい気持ちはあるのに足がすくむ人には、静かに効いてくる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの60%が集中しています。
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