
<問い>の読書術 (朝日新書)
大澤真幸
朝日新聞出版 / 2014-09-30
この本について
仕事で判断に詰まったり、人生の分岐点で「結局、自分は何を基準に選べばいいんだろう…」と手が止まることがあります。情報は集めているはずなのに、肝心のところで迷う。たぶんあの感覚って、答えを探しにいくほど視野が狭まるあの感じに近いんですよね。 この本が面白いのは、読書を“問題解決の手段”としてではなく、“問いを開く行為”として扱っているところです。読んでいる途中で、自分でも気づいていなかった疑問がふと立ち上がってくる。抜粋にもあるように、問いは不意にやってくる来訪者のようで、最初は面倒に思えるのに、向き合ってみると視界が急にひらける。僕自身、仕事の判断で煮詰まったときに、こういう「問いの再起動」みたいな体験にだいぶ助けられました。 さらに、この本は古市憲寿氏の若者論や「市場が道徳を腐らせる」という議論も扱っていて、読んでいくうちに「社会を見る焦点の合わせ方」がゆっくり変わっていきます。何を信じて判断すればいいのか迷うとき、社会の構造そのものに目を向ける入口を静かに作ってくれる感じがあります。 自分の思考の癖や前提に、一度立ち止まって向き合いたい人に刺さる一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの40%が集中しています。
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