
サイレント・ニーズ ― ありふれた日常に潜む巨大なビジネスチャンスを探る
ヤン・チップチェイス、サイモン・スタインハルト、福田篤人
英治出版 / 2014-03-18
この本について
仕事で新しい企画を考えるとき、頭の中では「課題を解決しよう」と思っているのに、現場の人の行動や本音がつかめず、空回りしてしまうことがあります。自分の想像の中だけでサービスを組み立ててしまって、あとから「そもそも信頼されてなかった」と気づくあの感じです。 この本は、そのズレを静かにほぐしてくれるタイプで、派手な成功論ではなく、人が何を頼りに判断し、どこに不安を抱え、どうやって選択しているのかを具体的な事例で見せてくれます。たとえばタオバオが“信頼のない環境”でどうやって売り手と買い手の関係を整えたのかとか、既存の解決法を見落とすとデザイナーの善意がむしろ傲慢に見えてしまう瞬間とか、自分の仕事にそのまま持ち帰れる視点が多いです。読んでいるうちに、「相手がどう問題を解決しているか」を先に理解したほうが早い、という当たり前なのに忘れがちな原則がじわっと効いてきます。 特に刺さるのは、信頼が低い環境では“最初の一歩”のデザインがすべてを左右する、という話。日本で暮らしていると気づきにくい視点ですが、プロダクトや企画を考えるときに一度挟むだけで判断が変わります。 現場のリアリティを取り落としたくない人、机上の発想に限界を感じている人には静かに効く一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第10章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの28%が集中しています。
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