
広告(アド)ガール
はあちゅう
幻冬舎 / 2017-10-04
この本について
仕事の場で、自分のアイデアを持っていくたびに「発表の瞬間だけ急に自信がしぼむ…」みたいなこと、けっこうあると思います。実力がないわけじゃないのに、場の空気にのまれてしまったり、相手の反応を想像して勝手に萎縮してしまったり。僕もよくエベレストに逃げたくなる側の人間です。 『広告(アド)ガール』は、そのあたりのリアルな揺れを正面から描いてくれる本でした。広告業界の話ではあるけれど、「ハッタリの反射神経」とか、「実力があるように見せることも仕事の一部」という視点は、どんな職種でも身に覚えがあるはずです。打ち合わせ前に不安が増幅していく感じとか、過去の思い出ばかりが美化されていく癖とか、読んでいるうちに自分の行動パターンが透けて見えてきます。 読み終わった後に残るのは、派手な成功論ではなく、今の自分の立ち位置を少しだけ冷静に見られる感覚です。たとえば、発表の直前に「完璧じゃなくていい」と気持ちを落としどころに置けたり、場の温度に合わせて“見せ方”をちょっと調整してみようか、と自然に思えたり。そういう、ごく現実的な変化が生まれます。 仕事の現場で「自信と不安のあいだ」に揺れがちな人に、静かに刺さる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの27%が集中しています。
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