
近藤先生、「がんは放置」で本当にいいんですか? (光文社新書)
近藤 誠
光文社 / 2014-09
この本について
がんのことって、調べれば調べるほど何が正しいのか分からなくなりますよね。検診は受けた方がいいのか、抗がん剤は効くのか、もし自分や家族が宣告されたらどう判断すればいいのか…。頭では「冷静に考えよう」と思っても、恐怖が先に立つ。僕も同じで、医療の情報ほど振り回されやすいものはないと感じています。 この本は、そんな不安に対して「こうしなさい」と命令するタイプではありません。むしろ、一般的に当たり前とされている前提を一度外して、別の角度から見るための材料を渡してくれる感じです。たとえば、がん治療の裏側でどんな力学が働いているのか、そもそも“がん”とひとくくりに言っているものが本当に同じものなのか、治療を選ぶことと選ばないことの現実的な違いはどこにあるのか。著者が自分の体験を通して語る場面が多いので、意見の是非以前に「現場でこう見えているのか」という実感をつかめます。 もちろん、書かれていることをそのまま信じる必要はありません。ただ、もし医療情報の洪水の中で判断軸をなくしかけているなら、一度立ち止まるきっかけにはなります。治療の答えを探すというより、「どう考えるか」を自分で取り戻したい人に刺さる本だと思います。
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多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの43%が集中しています。
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