
誰とも争わない生き方 人生にも魂にも善悪はない
秋山佳胤
PHP研究所 / 2013-11-26
この本について
ときどき、自分の正しさを守ろうとして勝手に疲れてしまうことがあります。職場でも家庭でも、誰かの行動がどうしても許せなかったり、ルールに振り回されているような気がしたり。頭では「争いたくない」と思っているのに、心のどこかが常に構えてしまう感じです。僕自身もそこから抜け出せず、何に力を入れて何を手放せばいいのか分からなくなる時期がありました。 この本にある「特許や権利を私利私欲で使うと歪む」という話は、法律の話というより、自分の意識の使い方そのものに近いと感じました。正しさや成果を守るのに必死になるほど、視野が狭くなるあの感覚をすっと説明されているようで、肩の力が少し抜けます。また、病気というテーマを「意識のシフト」として扱う部分も、無理に前向きになるのではなく、自分の内側で何が起きているのかを静かに見つめ直すヒントとして機能します。調子を崩したときに「どう戦うか」ではなく「どう在るか」に戻るきっかけになると思いました。 これは、誰とも争いたくないのに、気づくと心の中で誰かと勝負してしまう…そんな人に刺さるタイプの本です。大げさに人生を変えるというより、日常の小さな場面で意識の向け方を変えることで、力みが一つ抜ける。そのさじ加減がちょうどいい本でした。
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