
原訳「法句経(ダンマパダ)」一日一話
アルボムッレ・スマナサーラ
佼成出版社 / 2003-10-30
この本について
仕事で理不尽なことを言われたり、家庭でちょっとした言い争いになったり、自分でも驚くほど心がささくれる日ってありますよね。頭では「怒っても仕方ない」とわかっているのに、体の内側から火がついたみたいに収まらない。結局あとで自己嫌悪になる…僕もずっとその繰り返しでした。 この本を読んで印象的だったのは、怒りや不安を“どうにかしよう”と構える前に、「まず自分の心がどう反応しているか」を静かに見る、という姿勢でした。怒りは相手より先に自分を傷つけること。問題は次々生まれるから“解決しきる”発想を手放すほうが楽に進めること。そして、今やるべきことだけに徹するほうが心が散らからないこと。どれも派手な教えではないのに、日常のごく小さい場面でじわっと効いてきます。 特に、相手の言動に「わたし」を乗せると苦しくなる、という話は、職場のコミュニケーションにそのまま使えました。挨拶されなかったら「しなかった」で終わり。それ以上の物語を勝手に足さないだけで、ずいぶん楽になります。怒りや不安に振り回されやすい自覚のある人には、かなり刺さると思います。 悟ろうとか、大きく変わろうとかじゃなく、鍛冶職人のように少しずつ汚れを落とす感覚で読める本です。日常の中で心を整えるヒントを探している人に、ちょうどいい一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの24%が集中しています。
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