
30歳から読む韓非子 思いどおりに人を動かす権謀術数のすべて
中島孝志
この本について
仕事で人を任せる立場になると、「どこまで口を出すべきか」「優秀な部下ほど扱いが難しい」「自分の専門にこだわりすぎて判断を誤っていないか」みたいな、小さくて言語化しづらい悩みがじわじわ積み重なってきます。僕も30代に入った頃、このあたりの迷いがずっと抜けませんでした。 この本が効いたのは、綺麗ごとではなく、本音でリーダーの落とし穴を突いてくるところです。たとえば、命令・号令・訓令の違いを整理するだけでも、「部下が動かない理由」が急に見えるようになりますし、優秀な人材ほど独断に走りやすいという指摘は、実際の仕事の場面と重なりすぎてドキッとします。また、リーダーが細かい専門に踏み込みすぎる危険性や、価値観だけは自分で示さなければいけないという話は、明日からの関わり方を静かに変えてくれます。 派手なノウハウ本というより、「リーダーとして迷い続けている人が、自分の思考の癖を点検するための本」という位置づけが近い気がします。特に、任せ方に悩んでいる人や、部下に振り回されがちな人には刺さりやすいと思います。 正しいリーダー像を押しつけてくるわけではないけれど、自分の立ち位置をもう一度見直したいときに手元に置いておきたい一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第7章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの19%が集中しています。
読書の順序
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