
しない生き方 「食べない」生活で気づいたこと
秋山佳胤
イースト・プレス / 2017-07
この本について
日々、他人の機嫌や社会の空気に合わせて動いてしまって、「自分は本当はどうしたいんだっけ?」と立ち止まる瞬間があると思います。先を考えすぎて疲れたり、誰かの言葉に振り回されたり、情報に触れるほど不安が増える感じ。僕自身もよくそこで迷います。 この本は、不食という特殊なテーマを入り口にしながら、結局は「自分の内側に戻る作法」を丁寧に語っているように感じました。例えば、何かの情報に触れた時にまず「正直どう思ったか?」と自分に問うこと。他人の期待に合わせて動くクセをいったん外して、自分のハンドルを取り戻すこと。嫌な出来事に遭った時も、反射的に相手を裁く前に、自分の心を淡々と観察すること。こういう“内側に立ち返る小さな動き”が続くと、日常のストレスのかかり方が静かに変わっていく実感があります。 もちろん、著者の語る世界観すべてを丸のみする必要はありません。けれど「他人の都合ではなく、自分の都合をまず聞く」「窮屈に感じる情報は受け取らなくていい」という視点は、現実の生活にそのまま持ち込めると思います。家族や友人との関係も、“楽しいかどうか”を基準に見直していいんだと気づけるのも、大きいところでした。 誰かと比べる癖をやめたい人、自分の感情に振り回されて疲れている人には静かに刺さる本です。
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