
お金はサルを進化させたか
野口真人
日経BP / 2014-11-18
この本について
お金を使うとき、「これって本当に必要なんだろうか…」と立ち止まる瞬間ってありますよね。欲しい気持ちはあるのに、後でふと後悔したり、逆に投資したつもりが全然リターンにつながらなかったり。自分でもお金の使い方の基準が曖昧だなと思うことが、僕はけっこうあります。 この本が面白いのは、「投資」「消費」「投機」をきれいに分けて説明しているだけじゃなく、それぞれの“価値の決まり方”まで踏み込んでくれるところです。例えば、料理教室とオークションで買う絵は同じ“払う行為”でも、価値の仕組みが全然違う。将来のキャッシュフローが関係するのか、それともその瞬間の満足だけなのか。こういう線引きが丁寧に示されると、自分が迷っている理由がはっきり見えてきます。また、文化価値や存在価値といった、お金では測りきれない価値の話が出てくるのもよくて、「結局すべてを金銭換算しなくていいんだ」と少し気が楽になります。 読むと、お金の判断基準を「好きか嫌いか」だけに任せるのではなく、もう一段階手前で立ち止まれるようになる感覚があります。特に、「これは投資のつもりで買うけど、本当にキャッシュフローが返ってくる未来が想像できるか?」という問いは、僕自身の買い物にもそのまま効きました。 自分のお金の使い方に、なんとなくの違和感が続いている人に刺さる本だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第6章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの20%が集中しています。
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