
資本コスト経営のすすめ なぜあなたの会社はPBR<1倍なのか (日本経済新聞出版)
野口真人
この本について
経営に関わっていると、「うちって本当はいくらの価値があるんだろう」「PBR が低いって言われても、正直どこから考えたらいいのか分からない」というモヤモヤにぶつかることがあります。数字は並んでいるのに、価値の正体がつかめない感じです。僕自身、このあたりを曖昧にしたまま意思決定しようとして何度も迷子になりました。 この本が助かったのは、“企業価値とは何か”をふわっとした概念ではなく、キャッシュフローと資本コストという具体的な軸でつかめるようになったことです。たとえば、負債を使うと株主へのキャッシュフローがどう変わるのか、ROE がなぜ操作できてしまう指標なのか、そして PBR が 1 倍を割る企業で何が起きているのか——こうした点が、実際の数字を追いながら腹落ちしていきます。特に「本源的価値と市場価格のズレが判断を難しくする」という話は、日々の経営判断の迷いと直結していました。 また、東証や経産省が何を求めているのかを“空気”ではなく言葉で理解できるのも大きいです。結局のところ、市場と対等に話すには、資本コストや企業価値を自分の言葉で説明できる必要がある。そこを避けずに向き合いたい人には確実に役立つ本だと思います。 「自社の価値をちゃんと説明できるようになりたい人」に刺さる一冊です。
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