
面白い本 (岩波新書)
成毛 眞
岩波書店 / 2003-05
この本について
「本を読むなら、せめて仕事に役立つものを選ばないと」とか、「どうせ読むなら意味がほしい」とか、そんなふうに考えてしまう時期ってありますよね。僕もまさにそうで、気づけば“役に立ちそうな本”ばかり手に取って、読書そのものがだんだん窮屈になっていました。 この本が刺さったのは、「読書は道楽でいい」という視点を徹底的に思い出させてくれたところです。意味を求めすぎると、本来の面白さごと失ってしまう。その一方で、興味とは関係なく手に取った一冊から、自分が知らなかった世界に引っ張り出される瞬間がある。それこそが知識欲で、そして“自分が知らないことの広さ”に触れられるのが読書の醍醐味なんだと、かなりリアルに腑に落ちました。 もうひとつ良かったのは、「人間の知の営みの中で、自分がどこに立っているのかを感じられる」という話です。極端な知識でも、無駄に思える情報でも、積み重ねていくうちに、自分と世界の距離感が少し変わってくる。読書が日常の中で肩の力を抜かせてくれる理由って、きっとこういうところなんだと思います。 役に立つ読書に疲れてしまった人、あるいは読みたい気持ちはあるのに本に手が伸びない時期の人には、じんわり効くはずです。読書の楽しさを“取り戻す”タイプの一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの36%が集中しています。
読書の順序
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