
精神科医が教える 良質読書
名越康文
かんき出版 / 2018-12-17
この本について
「読んでるのに、頭に残ってない気がする」「知識がただ積み上がるだけで、仕事にどう効いてるのか実感がない」。読書好きの人ほど、こういうモヤモヤにぶつかりやすいと思います。僕も同じで、読む量だけ増えていくのに、自分の中で“何かがつながった”感覚が出てこない時期が長くありました。 名越さんの『良質読書』が面白いのは、読書を“知識の取得”ではなく“自分とのやりとり”として捉え直してくれるところです。たとえば、知識をそのまま増やすのではなく、既に持っているもの同士が共鳴して再構成される瞬間こそ価値になるという視点。あるいは、予測がつく部分は飛ばしてでも、ひらめきが起きる地点まで越境していく読み方。さらに、読む・考える・書くを小さく回していくことで、知識が自分の言葉に翻訳されていく感覚も掴みやすくなります。 結局のところ、この本が教えてくれるのは「読書の量ではなく、読書を通じて何が再配置されるか」ということなんだと思います。学ぶことそのものが娯楽になるタイプの人には特にしっくりくるはずですし、読書の迷子になっている時に手元にあると、少し呼吸がしやすくなります。 本を“こなす”感じに疲れてきた人にこそ、静かに効く一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第2章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの18%が集中しています。
読書の順序
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