
〈新版〉自分を支える心の技法(小学館新書)
名越康文
小学館 / 2017-12-04
この本について
最近、人間関係で妙に疲れやすいな…とか、相手のちょっとした言動に過剰に反応してしまうときってありませんか。自分でも「なんでこんなに怒りっぽいんだろう」と気づきつつ、原因がつかめないまま日々が過ぎていく。僕も同じタイプで、外側の問題に見えていたものが、実は自分の心のクセから生まれていることに気づくまで時間がかかりました。 名越さんの『自分を支える心の技法』は、その“心のクセ”をもう少し丁寧に見つけられるようにしてくれる本です。たとえば、自己卑下が実は「見下し」の裏返しだったり、職場の“厄介な人”への嫌悪が、本当は自分の中で生じている怒りの反応だったり。こういう視点をもらえると、相手をどうにかしようと力むより、自分の内側の仕組みを静かに調整するほうが早いんだな、と腑に落ちてきます。感情は実体ではなく“瞬間ごとの変化”にすぎない、という考え方も、僕にはかなり効きました。 大きな劇的変化を約束する本ではないけれど、日常のつまずきをもう少し軽くするためのヒントが、ところどころに落ちています。人との距離感に疲れやすい人や、怒りの正体がよくわからないまま引きずってしまう人には、とくに手に取ってみてほしい一冊です。
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