
しない生活 煩悩を静める108のお稽古
小池龍之介
幻冬舎
この本について
人と関わるたびに「なんでこんなに心がザワつくんだろう」と思うこと、けっこうありませんか。相手の一言にムッとして自己嫌悪したり、頼まれごとに断れず後でぐったりしたり、誰かの成功報告を見て妙に焦ったり。頭では「そんなに気にしなくていい」とわかっていても、心は勝手に乱れていく。その感じ、僕もずっと悩んでいました。 『しない生活』は、そういう心のクセを「なくそう」と力む本ではなく、「まずは自分の心の声を、自分が聞き取るところからだよね」と教えてくれる本です。たとえば、怒りや妬みが湧いたときに、相手をどうこうする前に「いま自分は○○で腹が立ってるんだね」と名前をつけてやるだけで落ち着くこと。あるいは、相手の反応がブレるのは普通のことで、自分の価値が揺れているわけじゃないと気づくこと。もう一つは、優しい行動は相手のためというより、先に自分の心を柔らかくしてくれるという視点。このあたりが、抜粋を見ていても多くの人に刺さっている理由だと思います。 読みながら、「他人を変えようとして疲れていたけど、本当に向き合うべきは自分の反応そのものだったのかもしれない」と何度も立ち止まりました。完璧な自分を目指すんじゃなくて、乱れやすい心とどう付き合うかを、現実的な温度で示してくれます。 自分の感情に振り回されやすい人や、人間関係でいつも気を張ってしまう人には、静かに効いてくる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの15%が集中しています。
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