
いま、死んでもいいように 執着を手放す36の智慧 (幻冬舎文庫)
小池龍之介
幻冬舎 / 2017-08-04
この本について
最近、頭の中が同じ考えでぐるぐるして、新しい視点が入ってこない感じが続くことがありました。仕事の判断も鈍るし、人間関係でもつい余計な心配を抱え込む。そのくせ「もっと落ち着いて生きたい」と思うだけで、何をすればいいのかが分からない。そんなときに読んで、静かに効いてきたのがこの本でした。 印象的だったのは、脳のクセまで踏まえて「なぜ執着が強まるのか」を淡々と説明してくれるところです。同じ思考が強化される仕組みを知るだけで、自分が陥っている堂々巡りを少し客観視できました。また、著者が言う「いま自分は怒っている」「いま歩いている」といった小さな自己観察の積み重ねが、心の濁りを薄めていく感覚は、実際に試すと意外なほど現実的です。さらに、欲を追う足を一歩止めて「いま・ここ」に意識を戻すだけで、満ち足りた感覚がちゃんと生まれるという描写は、決して大げさではなく、日常でも再現できるものでした。 ストイックな本に見えるけれど、実際は「心がざわつく日に戻る場所」を教えてくれる本です。自分の思考が暴走気味だと感じている人、あるいは何かを足さないと不安になるクセがある人にとっては、静かに刺さる一冊だと思います。
読書インサイト
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多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの35%が集中しています。
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