
冴えない彼女の育てかた7 (富士見ファンタジア文庫)
丸戸 史明、深崎 暮人
KADOKAWA
この本について
仕事でも創作でも、「自分だけ何かうまくいっていない気がする」とか、「がんばっているのに、周りが眩しく見える」といったモヤモヤを抱えることってありますよね。手を抜いているわけじゃないのに、成長している実感がつかめない時期が、どうしても出てきます。 『冴えない彼女の育てかた7』はラブコメの皮をかぶりながら、そういう停滞の気配にけっこう踏み込んでくる巻だと思っています。特に、クリエイターが「無理をしなくていい」と言われた瞬間に成長が止まる、というやり取りは、創作をしていなくても胸に引っかかる人が多いはずです。自分の限界を見に行く作業って、できれば避けたいけれど、踏み込まないと景色が変わらないのも事実で、その現実を少しだけ素直に受け止められるようになります。 もうひとつ、この巻は「自分の好きなものをつくろうとしたら、いつの間にか周りの仲間がすごい奴らばかりだった」という感覚にも寄り添ってくれます。優秀な人に囲まれるほど、自分の冴えなさが目立つ気がして逃げたくなるけれど、それでもプロジェクトを続けることで得られる変化がある。登場人物たちの関係性を追ううちに、その当たり前を自然と受け取れる感じがあります。 自分の歩みの遅さに焦りやすい人や、ものづくりに限らず「挑戦と現実の間」で立ち止まりがちな人に、しずかに効いてくる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの20%が集中しています。
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