
幻魔大戦 全20冊合本版 (角川文庫)
平井 和正、生頼 範義
KADOKAWA
この本について
最近、気力が落ちてるのに無理だけは積み上がっていく…そんな時って、がんばる方向が合っているのかすら分からなくなりますよね。自分を叱咤しても前に進めず、逆に心の中の“悪い磁場”ばかり強くなっていく感じ。逃げてもダメだし、立ち向かう勇気も出ない。このあたりのモヤモヤは、僕も何度もぐるぐるしてきました。 『幻魔大戦』に刺さる人は、たぶんその「内側の重さ」を抱えている人です。派手な超能力バトルの裏でずっと描かれているのは、結局“心の扱い方”なんですよね。たとえば、まず気力を回復することが先だという視点。根性論を一回横に置いて、自分の心を軽く保つことを最優先にしていいという許し。そして、苦しみの原因を自分がつくっていると気づいたときに、ようやく手放せるものが見えてくること。このあたりが、読者が抜き出している言葉にもよく表れている気がします。 物語としても壮烈で、ずしんと響く言葉が多いんですが、単にカッコよさではなく、日々の生き方を静かに問い直される感じがあります。どこにも根ざせない感覚を抱えたままでも、進む方向を見つけたい人に向いています。自分の内側がざわつく時期ほど、こういう物語が支えになることがあるんだと、読み返すたびに思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの29%が集中しています。
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