
スピーチライター 言葉で世界を変える仕事 (角川oneテーマ21)
蔭山洋介
KADOKAWA
この本について
人前で話すたびに、「なんか説明ばっかりになってしまうな…」とか、「伝えたいことはあるのに、どうして響かないんだろう」と感じることがよくあります。仕事の報告でも、面接でも、ちょっとしたプレゼンでも、表面的な情報だけを並べてしまって、生々しさや共感が抜け落ちてしまう感覚。僕もずっとそこに悩んでいました。 『スピーチライター』は、そのモヤモヤの理由をかなり丁寧に言語化してくれます。聴き手が「自分ごと」として聞けるようにするには、説明を増やすことではなく、リアリティのある体験や感覚をどう組み込むかが重要だという視点。そして「あいさつ→アイスブレイク→フレーミング→事実→意見→まとめ」という流れの中で、どこで共感を積み上げ、どこで世界の見え方を変えていくのか。その組み立てがわかるだけで、話す前の不安がだいぶ減ります。 特に刺さったのは、「感動とは、聴き手が知らなかった見え方に気づく瞬間」という定義でした。無理に盛り上げようとするのではなく、相手の世界観にひとつ“別の角度”を差し込むこと。そのために、自分が当時感じた温度や感情を丁寧に思い出すプロセスが欠かせない、と書かれているのがすごく実用的です。 うまく話そうとして空回りしている人より、「正直、何をどう話せば伝わるのかわからないまま喋っている気がする」というタイプの人にしっくりくる本です。共感をつくるとは何かを、肩肘張らずに学べます。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの25%が集中しています。
読書の順序
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