
ジョナサン・アイブ 偉大な製品を生み出すアップルの天才デザイナー
リーアンダー ケイニ―, 関 美和, and 林 信行(序文)
この本について
仕事でプロジェクトが迷走したとき、「結局、誰が全体を見ているんだろう…」とか、「いいものを作りたいのに組織の事情で中途半端になってしまう」みたいな感覚ってありますよね。僕も同じで、現場のスピード感と組織のロジックが噛み合わない瞬間がいちばん疲れます。 この本を読んで印象的だったのは、アップルの“天才デザイン”が、感性だけでなく驚くほど徹底したプロセスと環境から生まれていたという点です。全員で同じ空気を吸うように働くスタジオ、毎週の長いブレスト、少人数で全案件を見る体制。聞くと「そんな贅沢できないよ」と思うんですが、実際はそれがスピードと質を両立させていた。しかも、差別化を目的にせず、結果として差がつくという姿勢がすごく現実的で、肩の力が抜けました。 もうひとつ刺さったのは、彼らがアイデアを壊れ物のように扱っていたこと。書き残す、模型にする、全員で叩く。こうした地味な積み重ねが「天才のひらめき」と誤解されてきた部分なんだと思います。自分のチームにも持ち帰れる視点が意外と多いです。 組織の中で「いいものを作るって、どうやれば続けられるんだろう」と悩む人には特に刺さる一冊だと思います。
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