
怪物ベンサム 快楽主義者の予言した社会 (講談社学術文庫)
土屋恵一郎
講談社 / 2012-01-11
この本について
最近、「言葉ってどこまで本当なんだろう」と思う場面が増えました。ニュースを見ても、人の発言を追っても、その裏側にある“意図”や“欲望”が読めないまま振り回される感じがある。自分も例外じゃなくて、仕事でも日常でも、言葉に振り回されて判断を誤った経験がいくつもあります。 『怪物ベンサム』を読んで面白かったのは、功利主義で知られるベンサムが、実は「言葉が作るフィクション」に異様なまでに敏感だった人として立ち上がってくるところです。抜粋部分にも出てきますが、彼はスキャンダルや世論が言葉によってどう捏造されるかを徹底的に追いかけ、法の世界でも、記憶や慣習がどれだけ“見えない力”として作用しているかに苛立っていた。現代の情報環境でモヤモヤしている感覚は、200年前にも同じ形で存在していたんだと実感します。 また、ベンサムの奇妙な妄想めいた計画や、暴露への執着も描かれていて、彼が単なる理論家ではなく、「社会の裏で動く動機や欲望をどう扱うか」に悩み続けた生身の人として見えてくる。理性だけでは割り切れないものをどう扱うか、という問いが自分の生活にもそのまま刺さります。 言葉や情報の空気に疲れている人、表に出ない“意図”をどう読むかで迷っている人には、静かに効いてくる本だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの33%が集中しています。
読書の順序
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
BookNotion をお使いの方へ
この本の指標は、あなたの本棚でも見られます
このページで見ている読者数・精読度・完走率は、あなた自身の本にも表示できます。BookNotion をお使いなら、下のリンクを開くだけで自分のデータが出ます(ログイン操作は不要です)。
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
クレジットカード不要




