
投資家のヨットはどこにある? ──プロにだまされないための知恵
フレッド・シュエッド・ジュニア
この本について
投資の話をしていると、「結局いつ買えばいいのか分からない」「上がっていると飛びつきたくなるし、下がっていると怖くて触れない」という、判断が相場の空気に引っ張られてしまう感じってありますよね。自分でも分かっているつもりなのに、画面の数字を前にすると冷静さが吹き飛ぶあの感覚、けっこうしつこく残ります。 この本が面白いのは、そうした“思い込みのクセ”を、笑い混じりにズバッと外してくれるところです。相場には慣性なんてないのに、つい「勢いが続くはず」と思い込んでしまうこと。投機と投資が根本から別物なのに、短期間で一発逆転を期待してしまうこと。こういう、人間の弱さみたいな部分をやさしく突いてくれるので、自分の判断を振り返るきっかけになるんですよね。さらに「良い職には価値があるが、何もかも犠牲にするほどではない」という視点もあって、お金の話をしているのに妙に暮らしが落ち着く感じがあるのも特徴です。 専門書のように知識を積み上げる本ではないですが、自分の投資姿勢を一段フラットにしてくれる作用はかなり強いと思います。相場に急かされる感じをいったん止めたい人には相性がいいはずです。こんな人に刺さるのは、「市場よりも、自分の気持ちに振り回されてしまうのがつらい人」。 投資のテクニックではなく、判断の土台を整えたいときにそっと効いてくる一冊でした。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第4章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの29%が集中しています。
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