
迷路の外には何がある? ――『チーズはどこへ消えた?』その後の物語 チーズはどこへ消えた? (扶桑社BOOKS)
スペンサー・ジョンソン and 門田 美鈴
この本について
仕事でも日常でも、「前と同じやり方なのに、なぜか急に通用しなくなる瞬間」がありますよね。自分のやり方が間違ってるのか、環境が変わったのか、それとも単に自分が頑固なだけなのか…。頭では柔軟に動きたいと思っていても、実際は“これまでの信念”に引っ張られて足が止まること、僕もよくあります。 『迷路の外には何がある?』が面白いのは、変化に適応する「行動」そのものよりも、そもそもその行動を阻んでいる“思考のクセ”に光を当ててくれるところです。読者が抜き出している部分を見ると、多くの人が刺さっているのは「自分の信念って、本当に正しいのか?」という問いだと思います。昨日は正しかったかもしれない考え方が、今日はもう足かせになっているかもしれない。その事実を物語として見せてくれるので、説教臭さがないまま、自分の内側の迷路を覗き込むことになるんです。 僕が読んで特に効いたのは、自分の信念を“捨てなくていいから試してみる”という姿勢でした。信念を変えると自分が自分でなくなるような不安って、案外しぶといですが、この物語のヘムを追っていくと、その不安が思い込みだったと気づけます。また、何もないと思っていた場所にこそ、新しい発見があるかもしれないという視点の転換は、行き詰まりを感じているときほど効きます。 自分の「当たり前」に少しでも違和感が出てきた人には、静かに刺さる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第9章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの28%が集中しています。
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