
パーセプション 市場をつくる新発想
本田哲也
日経BP / 2022-11-04
この本について
マーケの仕事をしていると、「結局いま自分は何を変えようとしているんだっけ」と立ち止まる瞬間がけっこうあります。認知は上がった。でも行動は変わらない。部署ごとに言っていることも違う。そんなモヤモヤに、どう手をつければいいのか分からないまま時間だけが過ぎること、僕もよくあります。 この本が助けになるのは、活動そのものではなく“受け手の認識”に視点を移してくれるところです。自分たちがどう見られているのか、そもそも何を理解されていないのか。Sansanの例のように、言葉を少し変えるだけで別の文脈に置き換わり、ようやく価値が伝わることがある。そんな「認識の流れ」を設計図として見せてくれるのがパーセプションという考え方でした。 もうひとつ刺さったのは、ブランドが“腹落ちのいい存在”であるには、言っていることと見られていることが一致していなければならないという点です。派手な施策よりも、受け手の中でどう結びつくかが大事で、そのズレを放置しないことが長期的な関係につながる。これはマーケだけでなく、社内のコミュニケーションにもそのまま響く感覚でした。 既存の競争枠から抜け出したい人や、「伝えているのに伝わらない」壁にぶつかっている人には、かなり実用的に効く本だと思います。
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