
我が逃走
家入 一真
この本について
仕事でも人間関係でも、うまくいかない理由がどこにあるのか分からないまま、ただ走り続けてしまう時ってありますよね。自分のやり方が間違っているのか、そもそも向いていないのか、それすら判断できないまま焦りだけが増えていく。僕もそんな時期が長くて、何かの拍子にポキッと折れそうになることがよくあります。 『我が逃走』を読んでいて感じたのは、家入さんは「成功した人」というより、泥だらけのままなんとか前に進もうとしてきた人なんだということです。たとえば、礼儀や感謝を丁寧に積み重ねる姿や、周りが焦っている時ほど人の失敗を許す姿勢。これは立派な道徳の話というより、彼自身がボロボロの時期を経験しているからこそ身についた、生き延びるための振る舞いなんだと思いました。また、クラウドファンディングの原型を思いつくまでの試行錯誤も、壮大なビジョンというより「目の前の困っている誰か」をどうにかしたいという動機に根ざしています。 落ち込んでいる時ほど本を読み、人と話し、自分の考えを組み立て直していったという場面も、個人的にはかなり刺さりました。行動規範とか立派な哲学よりも、「これなら自分にもできるかもしれない」というサイズ感で積み重ねていく。そんな地続きの実感が、この本にはちゃんと残っているんです。 自分のペースが分からなくなったり、新しい働き方に踏み出したいけど自信が持てない人には特に刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの24%が集中しています。
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