
あなたは、なぜ、つながれないのか
高石 宏輔
この本について
人と話していて、なぜか噛み合わない。表面上は普通に会話できているのに、帰り道で「結局、相手の本音が分からなかったな」とか、「自分もどこか作っていた気がするな」とか、そんな感覚が残ることってあります。相手の話に反応して焦って指示をしたり、逆に相手に合わせすぎて自分がどこにいるのか分からなくなったり。僕自身もずっとその繰り返しでした。 この本が面白かったのは、コミュニケーションを“言葉”ではなく“身体感覚”から見ていくところです。たとえば、目を閉じて自分の内側を感じたまま相手を見ると、相手に応じて自分の感覚が変わることに気づく。その微細な変化こそが、相手とつながる入口になるんだと気づかされました。また、相手の言葉を追うより、自分の感情がどう動くかを観察するほうが、その人の本当のニュアンスを掴みやすいというのも、日常で試してみると腑に落ちます。 さらに厄介なのは、自分の緊張が会話の邪魔をしていること。こうしてほしい、こう言われたいという欲が強いほど、体が固まり、相手との関係が途切れてしまう。逆に「どうなるか分からないけど楽しみにしておく」くらいの余白があると、不思議と相手の話が自然に入ってきます。 人とうまく話したいというより、「相手とちゃんと向き合える自分でいたい」と感じている人には特に刺さる本だと思います。
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