
ハゲタカ4 グリード(上) (講談社文庫)
真山仁
講談社 / 2015-06-12
この本について
仕事で判断を迫られたときに、周りの温度感と自分だけズレている気がしたり、いくら考えてももうアイデアが出ないところで手が止まったり。そんな“詰まり”みたいな感覚、けっこう日常的にあると思うんです。僕もよくそこで立ち止まってしまうのですが、この『ハゲタカ4 グリード(上)』を読んでいると、あのモヤモヤを少し別の角度から見られるようになります。 作中の人物たちは、それぞれの立場で追い詰められながらも、危機感や当事者意識のギアを上げざるを得ない状況に放り込まれます。偏見や恨みつらみが現実を左右する場面も多く、理屈では済まない世界でどう動くかを考えさせられます。さらに、一人の天才ではなく、各々の専門性をつなげて突破口を作る“集合の力”が描かれるのも印象的で、自分が抱えている問題でも、視点の結びつけ方次第で状況が変わるかもしれないと思わされます。 特に「もう無理」と思ったところからが本当の勝負だったり、修羅場をくぐった相手こそ信頼できたりといった感覚は、現実でもじわじわ効いてくるはずです。自分の仕事をどう進めるかに悩んでいる人、チームの中でどこまで踏み込むか迷っている人には、静かに刺さる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第8章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの36%が集中しています。
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