
人事部はここを見ている!
溝上 憲文
President Inc / 2015-07-04
この本について
仕事をしていると、自分の評価って結局どこで決まっているのか、よくわからなくなる瞬間があります。実績を出しているつもりでも、なぜか昇進の波に乗れない。逆に「あの人が?」という人が上がっていく。こういうモヤモヤは、多くの人が一度は感じるはずです。 この本は、人事部や経営層が実際にどこを見ているのかを、かなり生々しい視点で教えてくれます。読んでいるうちに「会社ってこういうロジックで回っていたのか」と地図が一枚増える感じがあります。たとえば、成果だけでは動かない昇進の序列や、部門間の格差がなぜ生まれるのか。あるいは、優秀でも上司と衝突すると排除される理由。人事が「かわいげ」や「さりげなさ」を重視する背景。どれも現場で働いているとなんとなく察していたことが、言語化されて腑に落ちる感覚がありました。 個人的に刺さったのは、コア人材に選ばれるタイミングが早い段階で決まってしまう現実と、その後のキャリアがほぼ別ルートになるという指摘です。努力すれば逆転できる、と自分に言い聞かせていたところに、組織の構造としての「非コア側の現実」が淡々と語られていて、逆に妙な冷静さをもらいました。だからこそ、いま自分が置かれた場所でどう立ち回るかが重要なんだと視点が変わりました。 出世を目指している人だけでなく、「会社の中での自分の立ち位置がよくわからない」という人にこそ刺さる一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの36%が集中しています。
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