
イデオロギーの崇高な対象 (河出文庫)
スラヴォイ・ジジェク and 鈴木晶
河出書房新社 / 2015-08-06
この本について
仕事でも人間関係でも、「もう少しうまくやれるはずなのに、根本のところで噛み合わないまま進んでしまう感じ」が抜けないことがあります。何か大きな答えを探そうとするほど、逆に行き詰まりが濃くなるあの感じです。ジジェクは、この“行き詰まりそのもの”をどう扱うか、という視点に連れていってくれます。 読んでいて刺さるのは、問題の本質を「解決すべき対象」ではなく、「前提として受け入れた上で動くしかない構造」として提示してくるところでした。男女関係の“不可能性”や、他人の欠点に自分自身の歪みが映るという指摘は、日常のごく具体的な場面とつながっていて、抽象理論のはずが妙に肌感覚に触れてきます。また、商品の分析と夢の分析が同じ構造にあるという話は、ふだん見慣れたものごとにまったく別の層がひそんでいることを思い出させてくれました。 全体として、この本は「根本的な矛盾を無理に片づけようとしないこと」がどうして大事なのかをゆっくり理解させてくれます。矛盾に飲まれるのではなく、そこに和解協定を結ぶように働き方や考え方を調整していく感覚です。何かを“克服”できない自分に落ち込むより、その構造ごと扱う視点がほしい人には、とても静かに効く一冊です。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの44%が集中しています。
読書の順序
この本に似ている本
すべて見る arrow_right_alt書籍情報(出版社紹介・目次)expand_more
出版社による紹介
BookNotion をお使いの方へ
この本の指標は、あなたの本棚でも見られます
このページで見ている読者数・精読度・完走率は、あなた自身の本にも表示できます。BookNotion をお使いなら、下のリンクを開くだけで自分のデータが出ます(ログイン操作は不要です)。
読んだ内容を、もう忘れない。
BookNotion Zなら、Kindleのハイライトを自動で保存・整理。Notionにエクスポートして、いつでも振り返れます。
クレジットカード不要




