
この本について
仕事でも家庭でも、ちょっとした一言や空気の変化でイラッとしてしまう瞬間ってありますよね。自分でも「こんな言い方したくなかったのに」と後から落ち込むこともあるし、そもそも何に反応しているのかよく分からないまま疲れだけが残ることもあると思います。僕自身、忙しさを言い訳にして気持ちの余裕がなくなる日が続くと、同じようなループに入りがちです。 この本は、いわゆる「怒らないための心得」を説教っぽく語るタイプではなくて、もっと現実的で身体感覚に近い話が多いんですよね。たとえば、イヤな自分が出そうだと感じたら、とりあえずその場から体を動かすとか、反射的に「疲れた」「忙しい」「時間がない」と言い始めたら感情が乱れている合図だと気づくとか、そういう小さな行動の切り替えが中心です。感情の奥にある第一感情に気づけるだけで、無駄に反応しなくて済む場面が増えるのも、読んでみて腑に落ちた部分でした。 もうひとつ印象に残るのは、出来事に対して「これはちょうどいいや」とあえて口にしてみる、という姿勢です。気合いで前向きになるというより、目の前の出来事を“試されごと”として受け止めてみることで、余計な怒りに巻き込まれずに済む。誰かの嫌な振る舞いも「自分はこうならないようにしよう」と距離を置けるだけで、心の負荷がだいぶ軽くなります。 同じことで何度もイライラしてしまう人、忙しさに追われると自分が雑になってしまう人には、静かに刺さる本だと思います。
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