
「どうせ変わらない」と多くの社員があきらめている 会社を変える「組織開発」 PHPビジネス新書
森田 英一
この本について
社内の空気が重いわけでもないのに、なぜか「このままじゃまずいよな」と感じる瞬間が増えてきた。部門間のぎこちなさや、誰も本音を言わない会議。自分も心当たりがありつつ、「でも、構造は自分じゃ変えられないし」と思考停止してしまう。そんなモヤモヤに向き合いたいときに、この本はけっこう効きます。 読んでいて刺さるのは、「分ければ解決できる」と思っていた発想が、実は自分の安全を誰かに預けていただけなのかもしれない、という指摘です。残業ひとつ取っても、単体の問題ではなく全体の絡まりの中で起きている。その視点に立つだけで、日常の見え方が変わります。もう一つは、会社が変わる瞬間のリアルさ。カリスマが引っ張るのではなく、縮図となるメンバーが深いぶっちゃけ話をするところから動き出す、という描写が生々しくて、ああ確かにこういう環境なら自分も話せるかもと感じました。 そして意外だったのが、経営者側も学ぶ機会が乏しく、フィードバックがなくて閉塞しているという話。誰かを責める構図ではなく、自分も含めて全員が“悪気なく回しているループ”を丁寧に描いてくれるので、変化を他人任せにしにくくなる本です。 「うちの会社、みんな真面目なのに進まない」と感じている人には、とても刺さると思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第7章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの33%が集中しています。
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