
心配学~「本当の確率」となぜずれる?~ (光文社新書)
島崎 敢
この本について
なんとなく心配ばかりしてしまって、でも実際どれくらい危ないのかはよくわからない。数字で考えたほうがいいのは分かっているのに、面倒で後回しになる。自分でも「不安の正体がつかめないまま疲れるな…」と思うことが、僕も日常的にあります。 『心配学』は、そのモヤモヤを変に楽観させるわけでもなく、「心配とどう折り合いをつけるか」を淡々と教えてくれる本でした。たとえば、私たちが感じるリスクは、実際のリスクより狭い幅で歪んでいるらしい、という気づき。飛行機事故は実際よりも怖く感じるのに、交通事故は逆に軽く見積もりがち、というあのズレです。そのズレを一度数字に落とし込むだけで、心のざわつきが少し静まる瞬間があります。また、ショッキングなニュースほど目に入りやすく、脳が「滅多に起きないこと」を過大評価してしまう仕組みも、ああ確かに…と腑に落ちました。自分の心配が生まれる流れが見えると、必要以上に振り回されなくなるんですよね。 とはいえ著者も「心配なものは心配」と言い切っています。だから、この本は不安を消すというより、正しい情報源を拾い、ざっくり数字にして、無駄な心配に使うエネルギーを減らすための“現実的な道具”という感じが近いです。自分の不安を科学っぽく扱ってみたいけれど、専門家になりたいわけじゃない人にちょうどいい距離感。 日常の心配に振り回されやすいけど、少しでも扱いやすくしたい。そんな人にじわっと効く一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの30%が集中しています。
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