
サーバントであれ ― 奉仕して導く、リーダーの生き方
ロバート・K・グリーンリーフ and 野津智子
この本について
最近、「人を動かす立場になったはずなのに、自分の中がざわついたまま」という相談をよくもらいます。肩書きが増えるほど、判断の軸がぶれたり、人との距離感がわからなくなったりしますよね。自分らしさを守りたい気持ちと、周りを導かないといけない焦りの間で、妙に疲れてしまうあの感じです。 『サーバントであれ』は、そういう揺れの中にいるときに静かに効いてくる本でした。権限ではなく説得で動くこと、自分専用の明かりを消さずに前に進むこと、「人に対して豊かな見方をする」ことで関係の質が変わること。どれも理想論ではなく、日々の小さな場面で試せる視点ばかりです。「予測を書いて後で見直す」といった、思考のクセを整える手触りのあるアクションも多くて、気負わずに続けられました。 読みながら、「強くなるって、無理を重ねることじゃなくて、仮面を外せる状態を育てることなんだな」と思いました。組織のためというより、自分が壊れないために大事な姿勢というか。誰かを従わせるのではなく、相手の中の“独自のもの”が現れてくるのを待てる人でありたいと、少しだけ行動が変わりました。 自分と他者の間でいつも迷っている人、そして肩書きより「あり方」のほうが気になっている人に、静かに刺さる一冊だと思います。
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