
孫子・戦略・クラウゼヴィッツ--その活用の方程式 (日本経済新聞出版)
守屋淳
日経BP / 2015-11-02
この本について
最近、「頑張ってるのに前に進んでる感じがしない」とか「勝ちに行くべきか、まずは身を守るべきか」で迷う人、多い気がします。僕自身、仕事で判断を迷うたびに、どこまでが自分で整えられる部分で、どこからが相手や環境次第なのかが曖昧になってしまうことがあります。 この本が面白いのは、「勝つ」と「負けない」をきっぱり分けて考える視点をくれるところです。たとえば、努力次第で維持できる「不敗」という状態をまず作るという考え方は、日々の仕事に置き換えるとすごく実用的です。無理に攻めなくても、自分の態勢だけは崩さない。そのうえで、環境や相手が崩れた瞬間にだけ勝ちに動く。金融やスポーツの例まで挙げながら説明してくれるので、抽象論で終わりません。 さらに、「相手の戦い方を知らないかぎり勝ち筋は見えない」というクラウゼヴィッツ側の視点もセットで読めるのがありがたいところで、自分の動きに集中しすぎて相手の意図を読めなくなる“居着き”の状態がどうして起きるのかも腑に落ちます。僕も会議で相手の出方ばかり気にしてフリーズしてしまうことがあるので、かなり身に覚えがありました。 自分のペースを守りつつ、勝負に出るタイミングだけは逃したくない人に向いている一冊だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第3章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの36%が集中しています。
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