
〈勝負脳〉の鍛え方 (講談社現代新書)
林成之
講談社 / 2006-10
この本について
仕事でも勉強でも、いざ本番で力が出しきれなかったり、目的はあるのに途中で迷子になることってありますよね。僕も同じで、気持ちだけ空回りして「結局なにを優先すればいいんだっけ」と立ち止まることが多いです。そんなときに読み返しているのが『〈勝負脳〉の鍛え方』でした。 この本が面白いのは、「気合いを入れろ」といった根性論ではなく、脳の仕組みから行動や集中をどう整えるかを説明してくれるところです。目的・目標・実行を切り分けて考える話は、仕事の段取りにもそのまま使えますし、相手の弱点ではなく長所を打ち破ることで本当の勝負になるという視点は、人との競争が苦手な僕でも妙に腑に落ちました。また、記憶や集中が“心”と連動しているという説明は、自分がなぜ疲れると覚えられなくなるのかを理解する手がかりになりました。 読み終わって感じるのは、「強くなる」というより、自分の頭の使い方に癖があることを自覚できる本だということです。できる範囲で環境や気持ちを整えれば、結果に向かうスピードがほんの少し変わる。そんな現実的な感覚があります。 競争が苦手だけど逃げたくもない、そんな人に静かに効いてくる一冊だと思います。
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