
クリエイティブのつかいかた
西澤明洋
日経BP / 2016-04-19
この本について
仕事で企画を考えるとき、「説明はしているのに伝わらないな…」というモヤモヤがずっとありました。情報を足すほど輪郭がぼやけていく感じで、どこを直せばいいのか分からないまま手が止まることも多かったです。 この本を読んで少し楽になったのは、「伝わらなさ」は才能とかセンス以前に、情報の並べ方や“余白”の扱い方で変わる、という視点をもらえたからでした。特に、美術館デートの話で出てくる「10個目の連想」という考え方は、自分の発想がどれだけ一足飛びか、逆に説明過多かを測る物差しになりました。セリフを一つ変えるだけで読者が登場人物の関係まで想像できるように、仕事でも“全部を言わないことで伝わること”があるんだと気づかされます。 もう一つ刺さったのは、「か・かた・かたち」という順番です。つい目に見える“かたち”から考えがちですが、本当に効くアウトプットにするには、その前にある概念や仕組みを触り直す必要がある、と。企業のコミュニケーションでも、表面のデザインだけ整えてもうまくいかない理由が腑に落ちました。最近ディレクターという役割が強くなっている背景も、この流れで理解できる感じがあります。 表現や企画をしていて「説明を削るのが怖い」「何から手をつければいいか分からない」と感じている人には、じわっと効く本だと思います。
読書インサイト
ハイライト密度
多くの読者は第1章に最もインサイトを感じており、全ハイライトの50%が集中しています。
読書の順序
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